第37回 2024年にグッと来た曲(後半:でんか編)

さて、2024年グッときた曲後半はでんかパートです。でんかの音楽の趣味は以下のとおりです。

主として90年代の洋ロック育ち。好きなアーティスト・ジャンルはPrince中心のミネアポリスファンク(だから大学時代のあだ名が「でんか」)、Post Punk(Talking Heads、XTC、PILなど)とDance Punk、70年代の甘々なPower Popも大好き。国内はムーンライダーズ、たま、近田春夫などが好きです。最近は主としてイギリス、アメリカ、オーストラリア、日本あたりのインディーズシーンをサブスク中心に掘りながら聴いている感じです

トリプルファイヤー 相席屋に行きたい

音と歌詞が完全にハマってバチンと打ちのめされた曲。ラジオ内では「アフロロック」って言っちゃってますが、アフロビートです。恥ずかしい。。

変なおっさんには、まだなっていないと思う(でんか)

2年前にアフロビートを攻めた曲。

キセル 縁歌

民謡+フォークロックの流れがもっと聴きたい(でんか)

天国姑娘 Pickles

90年代のロックを聴いてきた人にぜひ聞いていただきたい。(でんか)

一聴して「これや!」となり、そして「これはSeagull Screaming Kiss her kiss herやッッ!」となりました(ずま)

90年代後半に活躍したこちらのバンド。中心メンバーの日暮愛葉さんはもっと評価されていいと思っとります!(ずま)

今年は既にいくつか企画案が出ており、更新頻度がちょっとだけ上がるかもしれません!


第37回 2024年にグッと来た曲(前半:ずま編)

皆さまお久しぶりです。細く長く続く総合カルチャーラジオ「オイサオイサで山車ラジオ」、本当に恐ろしいことに、足掛け17年くらい続いているという事実に気づきました。ここしばらく強力なゲストをお招きした回が続いていましたが、今回は久々に本Podcastのメインパーソナリティであるずまと殿下の2人だけでお送りします。2人だけの回も数えてみたら11年ぶり!

テーマは2024年にグッと来た曲。お互いに3曲ずつ選んで語ります(関ジャムの蔦谷好位置きどりで)。まずは、ずま編から!

米津玄師 さよーならまたいつか!

米津玄師の凄さに今更ながら気づかされました(ずま)
ポーズがかわいい(でんか)

柴田聡子 Your favorite things

三拍子を三連符で刻むリズムのヤバさよ!!ずまが興奮気味に語ります。

小西康陽 私の人生、人生の夏

https://youtu.be/ZkhQCRhne4o?si=FVNcOsewgW50a8Bq

還暦を過ぎてついに自らの声で歌い始めた小西さん。その姿に老境の人生の指針を見ました。(ずま)

(参考)カヒミ・カリィ 私の人生、人生の夏

97年のカヒミ・カリィにこの曲を歌わせる意味とは?「生涯一渋谷系」を自認するずまが語ります。

(参考)鈴木亜美 joins キリンジ / それもきっとしあわせ

鬼プロデューサーが生み出す名曲の系譜。堀込高樹の作詞に鬼を見ました。(ずま)


第36回 今こそ考えよう 布袋寅泰とは何か?(後編)

オイサオイサで山車ラジオ、第36回、布袋寅泰特集、後編です!


【こんな話をしています】

・「キルビル」で世界的に認知された布袋、映画雑誌の取り上げ方は…?
・布袋は自分のことをキャラとして認識しているのか問題
・江頭登場のインパクト ・洋楽と邦楽の分断があった時代、壁を越えたのは誰か。
・一番オススメしたいのは曲じゃなくて本!?

また、今回の紹介者、石井さんが選曲した布袋の5曲をプレイリストにまとめていますので、是非合わせて聴いてみてください。

【オイサオイサで山車ラジオ】石井さん選曲、布袋の5曲 – YouTube

Legend of Future
C’mon Everybody
Cool Cat
Slow Motion
Two of us
Peek-A-Boo

第36回 今こそ考えよう 布袋寅泰とは何か?(前編)

第36回は片手袋研究家の石井さんをお招きして、日本のロック界でも独自のポジションを築いているミュージシャン、布袋寅泰について熱く語っていただきました!(今回は前編です)

今回は布袋曲をギターでつま弾いたりしているのでメインはYoutubeを使っての配信です。Podcastでお聞きいただいていた皆様は演奏を抜いたバージョンをお聴きください。
今後もYoutubeで配信するかは考え中!

【こんな話をしています】

・「ボウイはヤンキーが聴くもの」なのか?

・布袋があらゆる文化への入口だった

・布袋とロッキンオンジャパンとの距離感

・ギタリストとしての個性

・フジロック1998、洋楽ファンが見た布袋

・布袋の歌詞が直球化したのは渋谷陽一の影響?

・松本人志に影響を与えた説


第35回 ついに公開された映画「エルヴィス」を片手袋研究家・石井さんはどう観たのか!?【ネタバレあり】

この番組では3年ほど前から注目し続けてきた映画「エルヴィス」がついに公開!エルヴィスに人生を捧げる片手袋研究家・石井さんとズマが公開初日にさっそく観てまいりました。

※会話の中で、映画の演出やストーリー展開に触れている箇所があります。

【こんな話をしています】

・黒人音楽との関係、そしてパーカー大佐の描き方はどうだったのか

・劇中でのエルヴィスのオリジナル音源の扱い

・最大の見せ場は晩年のエルヴィスの描き方にある!?

・どこまでが史実に忠実なストーリーか?

・もしかしてバズ・ラーマン、山車ラジオ聴いてた!?

【石井さんとエルヴィス、18年間の足跡】

2004年、世間的な注目度が決して高くはない時期にエルヴィスと出会い、そこから地道にエルヴィスのファン道を歩んできた石井さんにとって、エルヴィスがこれほどの注目を浴びる日が来ることは想像を遙かに超えた出来事。その足跡をたどります。

2009年、原宿から神戸に移転されたエルヴィス像との初対面。
鋭い眼差しはハウンドドッグ感に溢れています。
2013年夏、銀座山野楽器で行われた恒例のエルヴィスの無料イベント。

写真をよく見るとわかるのですが、無料にもかかわらずここには石井家の人々しかいません。

そして2022年7月1日、遂に大勢の人々がエルヴィスを見に駆けつける日が!!

全身で喜びを表現する石井さんです。


第34回 映画「ELVIS」公開直前!エルヴィスに人生を捧げる片手袋研究家・石井さんに聞く期待と不安、そして俺ならこう撮る!

エルヴィスの映画が2022年7月1日についに公開!

大変ご無沙汰しております、オイサオイサで山車ラジオでございます。この番組が以前から熱い注目を注いできた映画「エルヴィス」(監督:バズ・ラーマン、主演:オースティン・バトラー)がついに公開間近!ということで、期待と不安のあまり情緒不安定気味な片手袋研究家かつエルヴィスファンの石井さんにお話を伺いました。

【こんな話をしています】

・エルヴィスの人生のどこを切り取るべきか?

・エルヴィスを誰が演じるのか?これまで誰が演じてきたのか?

・誰がエルヴィスを撮るべきか?

・過去のミュージシャン伝記映画の傾向とは

・俺が監督だったらエルヴィスはこう撮る!

・エルヴィスは黒人文化を搾取したのか問題

https://www.youtube.com/watch?v=C-U5K71x5r4

主演のオースティン・バトラーは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」にも出演!と聞いて正直「どこだっけ…?」と思っていたのですが、タランティーノ印が炸裂するこのシーンだったんですね。笑っちゃうぐらい酷い目に遭っています。この人がエルヴィスで大丈夫なのか…。

カート・ラッセルがエルヴィスを演じた1979年のテレビ映画「ザ・シンガー」。思った以上にエルヴィスの雰囲気出てます。監督はなんとジョン・カーペンター。


第33回 片手袋研究家 石井公二さんに聞く「ロック史上最強にして最低のマネージャー、パーカー大佐とは誰か!?」

細く長く続く総合カルチャーポッドキャスト「オイサオイサで山車ラジオ」です。

今回も片手袋研究家の石井公二さん(片手袋大全)をお招きし、エルヴィス・プレスリーを一躍スターダムまでのし上げた、ロック史上最強かつ最低のマネージャーとして名高いトム・パーカー大佐について語っていただきました。

現在企画が進んでいるというエルヴィスの伝記映画のサブテキストとして、アメリカ芸能史の面白すぎる裏面として、そして20世紀初頭にアメリカに渡ったある移民の物語として、ぜひお楽しみください!ていうかなんで大佐なの!?

エルヴィスとならんで写真に写るこちらの男性が、(いわゆる)トム・パーカー大佐です。

エルヴィス入隊時のヘアーカット

https://youtu.be/Ed-ScOjHGCs

人気絶頂の1958年、2年間の徴兵を受けることとなったエルヴィス。これを逆手に取ったパーカー大佐の戦略とは?

除隊後シナトラと共演するエルヴィス

https://youtu.be/2YQeWHg-Ft4

石井さんがエルヴィスにとっての大きなターニングポイントだったと語る、シナトラとの共演。

『ラスベガス万才!』のエルヴィスとアン・マーグレット

https://youtu.be/r7CzTWrGHf8

映画「ラスベガス万才」で魅力を爆発させるアン・マーグレット。これに対するパーカー大佐の反応とは?

空手に興ずるエルヴィス

70年代、カラテに熱中していたエルヴィス。それがやがて悲劇(喜劇)を引き起こします。

ステージで突然ガールフレンドを紹介しだすエルヴィス

エルヴィスの最晩年の姿です。


第32回 片手袋研究家 石井公二さんに聞く「1968年のエルヴィス・プレスリー」

細く長く続く総合カルチャーポッドキャスト「オイサオイサで山車ラジオ」です。今回は前回に続いて片手袋研究家の石井公二さん(片手袋大全)をお招きし、片手袋と並んで石井さんの人格形成に大きな影響を与えたというエルヴィス・プレスリーについて熱く語っていただきました。なぜ今エルヴィス・プレスリーなのか、これを聴けばすべてがわかる!題して「1968年のエルヴィス・プレスリー」!!

こんな話をしています

  • ビートルズ以降のロックと比べ、再評価の対象になりにくいエルヴィス
  • 「黒人文化の搾取」という見方は正しいのか?
  • キャリアの下り坂、そして時代の転換点を迎えたエルヴィスが世に問うた渾身のテレビショー「68カムバック・スペシャル」

エルヴィス登場の衝撃

エルヴィス登場の衝撃!まずはエド・サリバンショーでのパフォーマンスをどうぞ。

黒人文化の搾取という見方

チャックDによる「エルヴィスはレイシスト」というショッキングなライン。フレイバー・フレイブが首に下げてる時計が想像以上に大きいことにも注目!

 

https://www.youtube.com/watch?v=k7WP4prIwUQ&feature=youtu.be

反レイシズムの集会でスピーチを行うマイケル。ここまでストレートに怒りをあらわにしたマイケルは珍しいのでは。

1968年のエルヴィス・プレスリー

そして今回の目玉、NBC制作のテレビショー「68カムバック・スペシャル」より。自身のキャリアの低迷、ビートルズなど若手の台頭、そして激動する政治状況に直面した1968年のエルヴィスは何を見せようとしたのか!?石井さんの熱い解説とともにどうぞ。

 

(番外編)石井さん選曲「私の好きなエルヴィス」

石井さんにエルヴィスのオススメ曲を11曲選んでいただきました。小泉純一郎には負けないぞ!


第31回 片手袋研究家石井公二さんに聞く「集める理由、撮る理由」

細く長く続く総合カルチャーポッドキャスト「オイサオイサで山車ラジオ」です。今回は片手袋研究家 石井公二さん(片手袋大全)をゲストとして迎えました!石井さんは路上にある片方だけの手袋をあつめるすごい人。同じく路上にあるものを集めることを趣味にしたパーソナリティが、路上のものを集める理由、撮る理由について聞きました。集める人、歩く人、すなわち全人類必聴!

こんな話をしています。

  • 片手袋とは何か?
  • 我々は路上のものをなぜ写真に撮るのか?なぜ分類するのか?
  • 収集の欲求の源泉はどこ?
  • 自分が集めているものを、先に集めている人がいたらやめる?
  • 「君の名は」は片手袋映画だ!

片手袋とは?

「片手袋とは片方だけの手袋である。」(片手袋大全より)。蓋し名言でございます。石井さんは以下のように道に落ちている片手袋を分類されています。

方手袋分類

方手袋分類

みなさんも以下の写真を目的、過程、場所で分類してみましょう!

katate1 katate2 katate3 katate4

 

「あ、またあった」と集めてしまうもの

Podcast内では、片手袋だけでなく、いろいろなものを集めてしまうよね、という話をしました。石井さんの片手袋以外に集めているものは以下のようなものです。

ガードレールとシュシュ

ガードレールというハードなもののファンシー感が突然アップしますね。

chouchou2 chouchou1

アスファルトに埋まる三角コーン

どういう過程で生まれたのか気になります。

umatta1 umatta2

さらなる情報は片手袋大全かたてブログまで!

 

補足

本Podcastのパーソナリティである殿下(aka coldsoup)は以下の2つを主に集めています。

ソンシツ物件

カタカナの「ツ」と「シ」、「ン」と「ソ」が書き分けられない看板、貼り紙です。

本物ランチサンプル

飲食店の軒先に出ている「本日のランチ」のサンプルを集めています。偽物ではなく、本物のやつです。

http://real-lunch.oshienai.com/

20120526-114054

ラップ包みタイプ。ハワイアンビックハンバーグ


20120501-092437

見せないタイプ。何重なのか。


pokkari

空白タイプ+ラップ蒸れタイプの複合

 

 


第30回 映画体験家・山下さんに聞く 2016 「荒川区は天国に一番近い町」

2年ぶりに更新します山車ラジオ。細く長く続けております。今回は(今回も)映画体験家の山下さんにここ1年で鑑賞した映画、今お住いの東京都荒川区のこと、シネフィルへの愛憎のことをお伺いしました。(約66分)

シネフィルとは?
シネフィル(cinéphile)とは映画通、映画狂を意味するフランス語。「cinéma」(映画)と「phil」(「愛する」という意味の接尾辞)をもとにした造語である。

・追撃者

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=niBd5KGQJsU[/youtube]

最近の新作で山下さんが高く評価する作品「追撃者」、その微妙なニュアンスを感じ取ろうと山車ラジオの2人が奮闘します。

・この空の花 長岡花火物語

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=slmD78RWgec[/youtube]

あまりにも自由に我が道を往く、近年の大林宣彦の凄さは群を抜いております。予告編では凄さの10分の1も伝わっておりません。

・パワーポップとXTC

困難な戦いを乗り越えて到達する美しさ、シンプルさに心打たれる、という話をしました。特にその代表格として、XTCのApple Venusの話をちょっとしてます。

XTC Easter Theatre

https://www.youtube.com/watch?v=zm4gm9bmypg

ある程度踏まえた上でのパワーポップのこれでいいんだという吹っ切れた気持ちよさについては、このページでお伝えしております。

・荒川区への愛

荒川区_あら坊

「荒川区は天国に最も近い場所」という山下さん。その深い愛情を語ります。(画像は荒川区シンボルキャラクター・あら坊)

いきいきサロンTOP

荒川の通らない町、荒川区。

・シネフィルへの愛憎

20080511132525

そして話はやはりシネフィルのことに。シネフィル、という存在に対する山下さんの強すぎる愛憎は、他者からの安易な理解を許しません。(写真は東京国立近代美術館フィルムセンター)